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【ポケモンSV】S4構築記事備忘録【not強者】

前置き

タイトルにもある通り『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のランクマッチシーズン4の構築記事を書いていく。

noteでやれと言われそうだが、生憎向こうでは別の記事を書いているので最近寂しくなってきたはてなのほうに書く。その上はてなで書いているのはプラットフォームの歴と比例するように世代を跨り上位の座にいる古株の強者ばかりなので、検索妨害にならないか不安である。ただ対面構築は分かりやすいので僕以上の初心者には勧めたいかもしれない。

ちなみに構築記事を書くのは人生で初めてだ。僕はレート・ランクマ歴も浅い。BWの頃から乱数調整や三値については把握してたが、何となく気が乗らないのに加えてPWTがいつまでも遊べるほど楽しかったので、対人戦は6世代になってから。

確かORASの頃に眼鏡ファイヤーを軸にして厨ポケでコーティングしつつ、レート1750くらいまで到達したのが最高記録だったと思う。しかしその当時は配信個体の収集を生業にしており、大して対戦数はこなしていなかった。その上7世代はレート自体をやらず、8世代に至ってはそもそもソフトを持っていなかったので、今日の9世代から本格的にランクマをやるようになったとも言えよう。

その割には今回1900越えというそこそこのレートを記録することができたので、備忘録としたかったのが執筆の動機である。加えて備忘録をむざむざ公開するということは致死量の自己顕示欲が含まれているということもである。よしなに。

 

構築解説

 

コンセプト

対面構築→

脳筋

・殴って勝つ

・蘇る

・命を燃やす

 

コンセプトの経緯

1分間という須臾の中ではサイクル戦に必要な「致命的な行動を消しつつ最大限の安定択を選択する」という行為が僕には難しかったので、なるべくこの選択が最小限になるように対面構築に振り切った。

そこで何か強い対面構築を探していたところ、S3で結果を残したシグマ氏の「蘇生ハムツツミ」に行き当たったので、さいきのいのりパーモット+高速高火力アタッカーという形で行こうと決意。

 

シグマ氏の記事では主たる蘇生対象としてテツノツツミを挙げているがハイドロポンプの命中率は50もないので、攻撃面での相性補完も取れてかつ蘇生適正に加え確実性もある眼鏡ハバタクカミを採用。

また現環境で主要となるチョッキアタッカーにはADに厚く振ったヘイラッシャを選出。流行りを見せたカバツキサフゴにそこそこ強くかつ、スカーフサーフゴーを始めとした初手に出してPTの半壊を図ってくる高速特殊アタッカーに優位性を取ることができるのではないかという目論見があった。

他にパーモット+ハバタクカミの3枠目として相性のいいポケモンを考えていたところ、ハバカミの障害となる主要なチョッキ持ちに比較的強く、かつアマガドオーを始めとした有象無象の受けポケを強引に突破できるいのちがけコノヨザルを採用。

更にいのちがけで強引にラス1対面に持って行った際に負けにくいポケモンとしてスタンダードなくろいメガネドドゲザンを採用。またパーモット+ハバタクカミで削り切れなかった際にもスイーパーとしての役割はあるのではないかと推測。

ラスト1枠については最後まで迷ったが、初手にでてくるどくびしマスカーニャに強くかつ、単体でもある程度の抜き性能を持ったポケモンを求めたためSブーストテツノドクガに落ち着いた。

 

 

個体解説

ハバタクカミ

特性:こだいかっせい

性格:おくびょう

持ち物:こだわりメガネ

テラスタイプ:フェアリー

技:ムーンフォース/シャドーボール/サイコショック/ほろびのうた

実数値(努力値)

131(4)-x-75-187(252)-155-205(252+)

 

言わずと知れたパラドックス環境の主役。

上位ではSブースト型やスカーフが多かったようだが、高い火力を押し付けたい対面の基本としてスタンダードなメガネ型と相成った。

故にあまり語ることもないのだが、あまり考えずボタンをポチポチしているだけでいつの間にか相手を半壊させていた、というケースもあるので本当に雑に強い。これに加えて今回はさいきのいのりの適用先にすることで非常に簡単に相手に負担を強いることができた。ただし再起後はセグレイブのこおりのつぶてやドドゲザンのふいうちで落ちるので見極めは必要となる。

また上位勢では拘っていながらクエスパトラに対抗するためにほろびのうたを入れていたケースを見たので採用。基本的にクエスはこれかコノヨザルのいのちがけで対応していた。

S5から四凶の登場により減りそうなクエスに比べ、ハバカミは使い続けられることだろう。

 

 

パーモット

 

特性:てつのこぶし

性格:いじっぱり

持ち物:きあいのタスキ

テラスタイプ:でんき

技:インファイト/でんこうそうげき/マッハパンチ/さいきのいのり

実数値(努力値)

145-183(252+)-91(4)-x-80-157(252)

 

最初はそのさいきのいのりでハバカミを動かす歯車としての役割程度しか期待していなかったが、使ってみたら想像以上に対面性能が高かった。ジバコイルやセグレイブなどチョッキを盾に突っ込んでくるアタッカーや、ヘイラッシャやアーマーガアといった物理受けにも強いのが大きく、ハバカミとの攻撃面の相性補完は想像以上だった。

そして隙あらば再起で復活させるわけだが、普通に自分で殴るか、再起先に託して可能な限り削るかという選択肢を増やしてくれるのは精神的な面でもありがたいところがあった。詳しくは後述するが再起はハバカミ以外にも多く生かすことができる場面があり、非常にポテンシャルを感じるポケモンであった。

シグマ氏はちくでんで運用していたがマッパの火力増強のためてつのこぶしを選択。また性格は最速ガブリアスが減ったこともありいじっぱりに。一時期チョッキガブも流行ったが最速はまずいないだろう。

 

 

ヘイラッシャ

特性:てんねん

性格:いじっぱり

持ち物:とつげきチョッキ

テラスタイプ:じめん

技:じしん/ゆきなだれ/ウェーブタックル/じわれ

実数値(努力値)

227(12)-166(244+)-136(4)-x-115*1.5(236)-57(12)

S...同族意識。上からじわれが打てる。

 

削り枠として非常に重宝した一体。当初は同じADでもあくび搭載でオボンのみを持たせていたのだが、あくびの択が面倒になったのと誘い出された特殊アタッカーをより盤石に葬りたかったこともありチョッキに変更。

構築経緯にも書いた通りスカーフサーフゴーやタスキハバタクカミなど初手に出てくる特殊アタッカーに非常に強く、併せて初手に出すことで相手のペースを乱すことができ数的有利を取ることができた。またジバコイルやスナノケガワなどに対しては地面テラスを切ることで無傷で突破することもできる。相手からすれば可能性を考えたところでむざむざ交代やテラス切りをするのはハイリスクローリターンが予想されるため、このパターンの無償突破の確率は非常に高かった。また物理相手に対してもほぼ確実に1耐えして削りを入れることができるため、遂行速度も申し分ない。

このうち数少ない弱い特殊アタッカーであるテツノツツミへの対抗策としてボディプレスを搭載することも考えたが、やぶれかぶれで打つじわれの30%は無限の可能性を広げてくれるのでそのままにした。

 

コノヨザル

特性:やるき

性格:ようき

持ち物:オボンのみ

テラスタイプ:ほのお

技:ふんどのこぶし/ドレインパンチ/ビルドアップ/いのちがけ

実数値(努力値)

217(252)-136(4)-105(42)-x-110-150(212+)

S...最速サーフゴー抜き。

 

PT一番の功労者。特徴は何といってもいのちがけに尽きる。あまりにもシンプルなゆえ語ることが少ないのが申し訳ないが、火力押し付けに当たって障害になったポケモンをとにかくいのちがけで葬り去る。さらにさいきのいのりで蘇生→即オボン発動→再び命を投げるという何とも心のない役回りをさせてしまった。この安心感は非常に大きく、四凶との相性もいいので型を変えつつも来季も使う気でいる。

とはいえキノコのほうしやあくびを切ることの役割も非常に大きく、テラスを切ることで個人的に苦手なくさわけほうしアラブルタケを完封できるのは非常にありがたかった。その後はまたいのちがけをするわけだが……。

 

 

テツノドクガ

特性:クォークチャージ

性格:おくびょう

持ち物:ブーストエナジー

テラスタイプ:みず

技:ほのおのまい/ヘドロウェーブ/エナジーボール/マジカルシャイン

実数値(努力値)

171(124)-x-95(116)-169(68)-131(4)-170(196+)

HB...特化マスカーニャのはたきおとす+ふいうちを確定耐え、特化カイリューのこだわりハチマキノーマルテラスしんそくを最高乱数切り耐え。

HD....特化ハバタクカミのシャドーボール確定2耐え。

 

最後の加入ながらメイン構築を食っていたほどの素晴らしい活躍をしてくれた一匹。到達した試合を含め1900まで行けたのは彼のお陰と言っても過言ではない。

かなり流行っていた初手のどくびしマスカーニャの対策がいまいち安定しないので調べたところ行き当たった型で、マスカーニャを踏み台にして全抜きをも狙える。加えてマジカルシャインを搭載することで地震を打ちに来るドラゴンタイプに削りを入れるほか、耐久に振ったことで「とにかく広い技範囲で多くの相手に対処が可能」というドクガの特長を非常に生かしていた。水テラスも切り返しの耐性として非常に優秀。またHBゴツメトドロクツキが増えたことでヘイラッシャが対応にしにくくなったため、そこでもマジカルシャインは重宝した。

HBに振ることで行動保証を増やし、かつSブーストをして前抜きを狙うこの型は、ハバタクカミでも同じようなことが行われている。環境も変わるし、まだパラドックスにも開拓の余地はありそうだ。

 

 

ドドゲザン

特性:そうだいしょう

性格:いじっぱり

持ち物:くろいメガネ

テラスタイプ:あく

技:ハサミギロチン/アイアンヘッド/ドゲザン/ふいうち

実数値(努力値)

175-x-205(252+)-141(4)-x-105-102(252)

 

S1から使われ続けている安定と信頼の"詰める"ポケモン。その性能は言うまでもないが、今回のコンセプトではさらにその力を発揮。

つまりはさいきのいのりによってそうだいしょうの火力が増強する。ハバカミ殴る→倒れる→パーモットが蘇生&攻撃→倒れる→ハバカミ再臨……という手順を踏んで可能な限りの削りを入れた後に通常の1.1倍伸びたリーチで削れたポケモンを一掃する。

また自身も再起の対象になることによってもう一度再臨したのちに不意打ちを打ってラス1を撃破して勝つという動きもできた。

さらにいのちがけとの相性も非常によく、ドドゲザンが不利なポケモンをコノヨザルに合わせて葬ることで気兼ねなく暴れる環境を作ることができた。

 

 

終わりに

一応最終順位を載せておく。冒頭とタイトルでも断っているが大したレート・順位ではない。自分にしてはよくやった方だ、程度である。

ただ非常に使いやすい言面構築ではあったと感じているので、今日から始まる四凶環境の指針としたい。