ハテナのごとく!

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雑問偏重日記

"付録のついたブログ"

 

現在、日本の輸入の99%は船によるものだと言われていますが、近世までの船の歴史について触れてみます。

ユーリ・ガガーリンが「地球は青かった」と語ったように、現在僕らが住む惑星の70%は海に占められています。よって人類はこの7割を移動する方法を古来から考えてきました。原始的かつ簡易な舟であるイカダが発明されたのは紀元前1万年ほどとされており、これは紀元前3700年頃に登場した車輪より圧倒的に早く、舟は人類最古の乗り物だとされています。中国浙江省にある河姆渡遺跡(かぼと-)では紀元前5000年頃の「パドル」や、イカダをより進化させた「丸木舟」が発見されており、そういった事実からも舟の歴史を伺い知ることができます。

やがて古代エジプトで帆船が発明されると、紀元前1世紀ごろには「ジャンク船」に代表される大型船も登場し、「海のシルクロード」の開拓に大きな功績をもたらしました。

さて、時代は飛んで中世にもなってくると、ご存知羅針盤の発明により大航海時代が巻き起こったことによって、船は交易の主流となります。当時は三角と四角の帆を張り合わせた、まるで海賊船のような「キャラック船」という大型船が主流で、マゼラン艦隊はこれで世界一周をしたとされています。またこうした大型船は香辛料の輸送だけでなく、奴隷を運搬するものとしても機能するという負の歴史を生んでいます。

こうして長く活躍した帆船ですが、19世紀にもなると淘汰されていくようになります。これは1869年にスエズ運河が開通した際、それを通る地中海域には風がほとんど吹かなかったということもあるのですが、なんといっても産業革命によるものが大きいでしょう。日本では「黒船」と言われたような大型の蒸気船など、蒸気によってこれまでにない全く新しい船の動力がもたらされました。

そこで問題です。

19世紀中頃にはイギリスで蒸気を用いたスクリュー船が開発されましたが、当時のイギリス海軍はこの性能を懐疑的に見ており、なかなか従来の外輪船から脱却しようとしませんでした。そこでスクリュープロペラの特許を持っていたフランシス・ペティ・スミスなる人物は、自身が設計したスクリュー船「ラトラー号」とイギリス海軍の外輪船「アレクト号」を「ある方法」で競わせました。この結果ラトラー号が圧勝し、以降スクリュー船が中心となっていくのですが、その「ある方法」とは何でしょう?

 

大政奉還から少し経った1875年、大久保利通木戸孝允板垣退助らが集結して開かれた大阪会議により、明治政府は今後欧米諸国を見習い、三権分立の体制を築くべきことを定めた「立憲政体樹立の詔」を発布しました。そこで体制の根幹を成す憲法を作っていこうとするのですが、ここでひとつ問題が起きます。内閣内で「イギリスを手本にするべき」と主張する大隈重信と、「ドイツを手本にすべき」と主張する伊藤博文の間で対立が起きてしまうのです。大隈が主張したイギリスの政治というのは、王は一切関知せず内閣のみで政治を行うというもの。一方伊藤が主張したドイツの政治というのは、王(皇帝)が絶対的な権力を持ち、王の命令の下政治が行われるというシステムです。こう見ると現在の国会にも近いイギリスの政治手法の方が先進的に思えますが、伊藤曰く、まだ明治維新から間もない日本にはイギリス式は難易度が高く、王(天皇)の命令で政治を行う方が安定するからとのことだったようです。結局意見が通ったのは伊藤の方で、大隈は先に起こっていた開拓使官有物払下げ事件の影響もあり、「明治十四年の政変」で政府から追放されてしまいました。

さて、そうなると忙しくなってくるのは伊藤で、以前岩倉使節団の一員であった際にはオットー・フォン・ビスマルクらに影響を受けたこともあり、1882年には再びドイツ・イギリスなどに滞在します。そこでは大学で憲法学者の講義を受けて学ぶなどして情報を持ち帰り、帰国すると爵位制度なども定めた伊藤は、1885年に太政官制を廃止し、ご存知の通り自らが総理大臣となって欧州を手本にした内閣を開設しました。

では、ここで問題です。【漢字2文字で回答】

公家の出身で、後に代理の総理大臣も務めている三条実美という人物がいます。実は彼は1885年に内閣が作られた当初、初代総理大臣の候補として伊藤博文と共に挙がっていたとされています。しかし、伊藤の友人であった井上馨が「『これ』ができないと駄目だ」と発言したことにより三条は初代総理大臣の座を逃しました。では、現代社会でも重要とも言える「これ」とは何のことでしょう?

 

古来から化粧というものは多くの人々にとって命を賭してでも美を追求するアイテムでした。昔は男性も化粧が行うのが一般的であり、古代エジプトではコールと呼ばれる鉱石から作られたアイラインが有名です。これは、単に目元を目立たせると言うだけではなく、コールに含まれる成分が虫除けにもなったと伝えられています。

こうした化粧文化の歴史にはには面白い話があるので、4つほど箇条書きで紹介してみます。

1.プリニウスの代表的著書『博物誌』では「子牛の蹄を数十日煮詰めてトロトロにしたもの」を今でいうパックの材料として使用していた。

2.16世紀ごろにメディチ家に仕えた「大予言」で有名なミシェル・ノストラダムスは、当時のメディチ家の当主カトリーナに「シミ消し」として、ニワトリのフンをレモン汁で蒸留したものを献上していたという記録が残る。

3.暴君として有名なローマ皇帝ネロの妃・ポッパエアはミルク風呂に入るために500頭のロバを飼育し、さらに100人以上もの奴隷を駆使して半日に渡る化粧や身体のケアを行ったとされる。

4.魏を建国した三国時代の有名な英雄・曹操は天下統一を目指していたため「統一」に異常なまでに拘った。結果として、魏の女性は左右の眉毛を一つになるように繋げたという。この眉毛を一つにする文化は現在も中央アジアを中心に残っているらしい。

他にもまだまだありますが、こんな感じでしょうか。時代はもちろん、地域によってもさまざまな見せ方があるようですね。

さて、冒頭で化粧のことを「命を賭してでも美を追求するアイテム」と表現しましたが、これは何も比喩ではありません。例えば中世ヨーロッパで使用された「ベラドンナ」という植物の汁は瞳を大きく見せる効果があったのですが、これには毒が含まれており失明する人がいたという話もあります。さらに19世紀前半、女性の中で「体を不健康に見せて弱々しさを見せる」というオシャレの風潮があり、貴婦人たちは体重を落としてやつれるばかりか、夜更かししてクマまで作るようにし、極めつけは体に黄疸ができているように見せるため顔を黄色に塗ったと言います。そして何より近世までもの間、貴族の間では体に有害な鉛が含まれていた白粉が使用されており、中には鉛中毒で死んでしまったという人もいるのですからまさしく命がけだったと言えましょう。

では、そんな「命を賭して美しく見せる化粧」から問題です。

476年に西ローマ帝国が滅ぶと西ヨーロッパではカトリックが権威を持つようになり、「人間の見た目を変えてしまう化粧は神への冒涜だ」ということで一時的に化粧が禁じられる一幕がありました。しかしなんとしても肌を綺麗に見せたかった一部の女性は、「あること」をしてまで肌を青白く保とうとしたのです。後に中世ヨーロッパでは治療の目的で理髪外科医が多く行った、その「あること」とは何でしょう?

<ヒント>

肌が青白いということは……?

 

巷ではよく「これ本当にCERO:Aでいいのかよ!?」というようなツッコミが多くされるゲームがありますが、その代表格とも言えるのがコナミのゲーム『パワプロクンポケット』シリーズと言えましょう。お泊りイベントで体力は下がるのに弾道()が上がったり、鬱ゲーさながらの胸糞エンドを迎えたりとその「エロゲっぽさ」は枚挙にいとまがありません。

しかしこれに個人的に付け加えて言うのであれば、近年では(とはいってもここ15年くらい)本家である『実況パワフルプロ野球』シリーズにもその余波が押し寄せている気がします。ちなみに2007年には同人サークル「劇団近未来」により『実況ナマハメエロ野球』なるどう考えてもアウトなパロディアダルトゲームが頒布され、見事同年10月にコナミからお叱りを受け回収されるという「リリース×」な一幕があったのですがそれはさておくとして。

僕が一番『実況パワフルプロ野球』で「エロゲっぽさ」を感じると思うのがオープニング及び主題歌です。あまり知名度のない女性歌手を起用するところだったり、その歌声、さらにムービーにしてもとてもエロゲの主題歌っぽいなと思うのです。こればかりは聴いてみなければ分からないだろうから詳細は省きますが、ここで問題です。

数々のアダルトゲームの主題歌を担当し、その中の代表曲には『アイの庭』『アマオト』『二人色』などがある歌手で、後に「mao」という名義で『実況パワフルプロ野球2014』の主題歌『Link』を歌うという、「エロゲっぽさ」どころか「正真正銘のエロゲに関わっている歌手」でもあり、更にその前の2007年には『ドラえもん』の主題歌『夢をかなえてドラえもん』を歌っており、実際のところは別人物として扱われているものの、「エロゲ歌手としても現役バリバリながら国民的アニメの歌手にまで上り詰めた」として当時多少なりとも話題になっていたのは誰でしょう?

 

「魔術」と「手品」は英語では共に"magic"となりますが、その通り魔術と手品の起源は同一のものと言われています。概念としての登場は魔術が先と言われていますが、例えばそれは古代エジプトから演じられ、現在でも行われる「カップ&ボール」などでトリックを駆使するようになった結果、そのタネを知らない民衆から尊敬の意味を込めて「魔術師」と呼ばれるようになったわけであって、結局のところ手品師となんらやっていることは変わらないわけです。

それを証拠として中世ヨーロッパではマジシャンは「怪しい術を使うヤツ」として迫害の対象になりました。いわゆる魔女裁判ですね。これによりマジシャンは一時期息を潜めるようになります。

これが大衆のエンターテインメントとして認められるようになったのはカトリックの力が弱まった16世紀のことで、更に19世紀以降にもなってくると、「近代マジックの父」ことロベール・ウーダンを皮切りとしてより複雑なマジックが行われるようになりました。美女を真っ二つに切断するマジックを初めて行ったP・T・セルビットや、椅子に座った女性が消えるマジックを考案したボーティエ・ド・コルタ、そしてアメリカ人なら誰もが知る「脱出王」ハリー・フーディーニなどこの辺りを挙げていくとキリがないので、ここで問題です。

マジックの種類における最もベタなものとしては、自在にモノの存在を操る「出現/消失」の機構を含むものが挙げられます。これらはシンプルであることから時代を経るにつれより大がかりな仕掛けが求められるようになりました。では、1983年に放送されたアメリカの特番にて、世界で最も成功したマジシャンと言われるデビッド・カッパーフィールドが消して見せた、ある「巨大なもの」とは何でしょう?

<ヒント>

マジックの舞台もアメリカです。

 

かつて某インスタント麺のCMに使われたことから広まったとされる「中国4000年の歴史」とはよく言ったものですが、この「4000年」という言葉において最も大きなウエイトを占めるのは中華料理ではないかと思われます。現在の代表的な中華料理はほとんどが新しい上に漢族でない清王朝によってもたらされたというのはもしかしたら周知の事実かもしれませんが、歴史という点では確かに4000年あると言えるでしょう。

例えば夏王朝の伝説的な王「黄帝」はかまどを発明し、調理の方法を教えたと言われています。さらに周の頃には最古のメニューと呼ばれる「周八珍」というものが既に確立され、名物として紹介されていたという記録が残ります。やがて中世になるとヨーロッパからの食物が多く輸入されますが、清の時代になると先述の通り今に繋がる中華料理が多く生み出されます。とはいえ4代皇帝である康熙帝は非常に質素な生活を心がけ、1日2食しか食べなかったという逸話があります。これが大きく変わることとなるのは6代皇帝の乾隆帝の頃で、彼が60歳の誕生日を迎えた際に2800人もの人物を招待して料理をふるまったことが、いわゆる「満漢全席」の始まりと考えられています。

さて、中華料理を語る上で欠かせないのが「珍味」ではないでしょうか。有名なのはオランウータンやフカヒレ、ウミツバメの巣などが挙げられますが、さらに唐から宋の頃にはアリ、ラクダ、コウモリ、ゾウの鼻など多くの珍味が食される「グルメブーム」が起こるなど、「ゲテモノ」と言われることはありながらも多く食されてきました。

では、ここで問題です。【AのBという形で回答】 周の時代から食されており、あの孟子が『告子章』のなかで「魚料理も好きだが、『これ』も好きである。しかしどちらかしか選べないと言われたら『これ』を選ぶ」と述べた記録が残っている、現在でも貴重なある動物を用いた珍味は何でしょう?

<ヒント>

肉球があるのでコラーゲンが多く含まれています。

 

近年は若者の間でキャンプブームが巻き起こっているようです。それも集団ではなく1人で行う、いわゆるソロキャンプなるものが流行を見せています。この前僕が書店へ立ち寄ったときにも、初心者へソロキャンプを勧めるガイドブックが多く平積みになっていました。

「どうしてソロキャンプなのか?」という点については、専門家曰く先述したようなソロキャンプ用のガイドブックの増加などに代表される、敷居が低くなったことが物理的な要因だと言われています。さらに当然、日頃のしがらみから逃れるために自然の中で五感を研ぎ澄ましてリラックスする行為が有益であるから、ということも挙げられます。

加えて個人的に言うのであれば、若者文化としてのソロキャンプへの憧れという点であfろの漫画『ゆるキャン△』の影響は外せないと思います。作中の登場人物である各務原なでしこや志摩リンなどが行った富士山を間近にまみえるキャンピングはアニメを視聴した方には印象的でしょうし、同地のモデルとなった山梨県身延町は2022年版「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選出されています。思えばアニメ『おねがい☆ティーチャー』で「元祖アニメ聖地」として著名になった長野県大町市木崎湖もキャンプ場が多く営まれていますし、そういった意味では最も聖地らしい聖地と言えるのかもしれませんね。

さて、ここで問題。

キャンプにおいて欠かせないと言えるのがアウトドアグッズです。近年ではソロキャンプということもあってか非常にコンパクトに畳めてかつ一人用のものが売り上げを伸ばしているそうですが、兵庫県姫路市にある尾上製作所では、「ある昭和のアイテム」がキャンプ用品として2020年には前年の3倍、更に翌年には2020年の5倍と大きく売り上げを伸ばしていると言います。電気を使わないことからキャンプに留まらず家庭でも注目されているという、この時期には特に必要になってくるかもしれないそのアイテムとは何でしょう?

 

江戸時代の町人文化には、今にも繋がっていく娯楽が多く生み出されました。歌舞伎や花火なんかももちろんそうですが、今回取り上げたいのは「旅行」です。江戸時代も中期に入っていくと五街道を中心に多くの道や宿場町が整備され、多くの紀行文や小説が著されたこともあり旅行が一大ブームとなりました。

江戸時代の旅行はと言えば、お伊勢参りだとか、四国八十八か所廻りだとか、現在でも存在する「パワースポット巡り」が主流でした。しかし道中にある温泉や名物を堪能することもきちんとしていたそうで、この辺りは今と変わりないでしょう。特に伊勢神宮に近い桑名では焼きハマグリがよく食されていたと言われています。「その手は桑名の焼き蛤」なんていう洒落言葉もこうした経緯があって生まれたのでしょう。

こうして現在と近い旅行の形態にあった江戸時代の旅行事情ですが、もちろん違う点もあります。費用の高さだとか関所手形が必要だとか(地域ごとのビザと思えば今と変わりないかも?)いろいろあるのですが、最も異なる点はと言えばほとんどの人間が歩いて旅をしていたということではないでしょうか。馬や駕籠などの輸送手段もなくはないのですがこれは裕福な人間に限られていたようで、男性は一日30-40キロほどを弥次さん喜多さんよろしく「東海道中膝栗毛」をしたわけです。

しかし例外もあります。例えば、外様大名が攻めてくるのを防ぐために現在の静岡県にある大井川には橋が架けられていませんでした。よって大井川には「川人足(かわにんそく)」と呼ばれる専用の運び屋がおり、体のどの部分まで水かさが達しているかで渡し賃が決められていたようです。それでも「越すに越されぬ大井川」というだけあってどうしてもダメなときは周辺の宿に留まらなければなりません。こうした場合お金を落としてくれるので川人足はたいそう喜んだとか……。

……と、他にもいろいろ面白い話はあるのですがキリがないのでここで問題です。

江戸時代に旅をしていたのは何も大人だけではありません。親や主人に無断でお伊勢参りをする「抜け参り」が子供の間でも流行っていたと言われています。そんなことをしたら現代では当然怒られそうなものですが、「ある道具」さえ持参していれば抜け参りをしても怒られないどころか、食事や宿泊費もタダにしてもらえたり、お金も恵んでもらえたという記録が残っています。

さて、そのある道具とは何でしょう?

<ヒント>

お金を恵んでもらった際には「ある道具」にお金を入れていたと言われています。

 

16世紀の初めごろ、イングランドテューダー朝にはヘンリー8世という王様がいました。後述するような事情によりそれなりに世界史に響く出来事を起こしたので一定の知名度があると思われ、「アナモルフォーシス」の技法で著名なハンス・ホルバインが描いた肖像画でも知られています。余談ですがこの肖像画、やけに肩幅が広く描かれているんです。これは何も誇張して描いたというわけではなく、当時は体を大きく見せることが王の権威の象徴だということで、肩のあたりを膨らませるため詰め物をしていたからだという説が有力です。もっとも、乗馬をやめて以降は本当に太ってしまったという話もあるのですが。

さて、このヘンリー8世は若いころは文武両道として知られており、イングランド王国名うての名君と言われていたのですが、年を経るにつれ段々と奇行が目立つようになりました。反逆罪を濫用して古参家臣を処刑したり、350年以上前に死んだ先祖の敵の墓からわざわざ遺体を掘り出し、ガイコツに向けて死刑を宣告、火あぶりにしたという逸話もあります。

ですが最も知られているのは、当時カトリックでは禁じられていた「離婚」をしたかったがために、むざむざローマ・カトリック教会から離脱し、イングランド国教会を創設したエピソードではないでしょうか。結果として彼は生涯に渡り6度の結婚、5度の離婚を繰り返しました。ですからヘンリー8世の伴侶となった女性は6人。カトリック教会離脱のきっかけとなった第1の妻キャサリン、浮気という言いがかりをつけられ処刑までされてしまった第2の妻アン・ブーリンと第5の妻キャサリン・ハワード、唯一男児を授かるも出産後に病死した第3の妻ジェーン、最後の結婚であった第6の妻キャサリン・パー。そして残るは第4の妻なのですが、ここで問題です。

1539年頃、先程も触れた画家ハンス・ホルバインが描いた「第4の妻」の肖像画ヘンリー8世が一目惚れしました。しかし実際に彼女の顔を見たところ「想像していた顔より美しくない!」と激怒、結局僅か半年で離婚することになったといいます。

では、この逸話の通り(?)名前に「ブス」が含まれている、「第4の妻」とは誰でしょう?

<ヒントというか補足>

この時代のイングランド宗教改革を行ったことで有名なトマス・クロムウェルは、この「第4の妻」を紹介してしまったことをきっかけに処刑されてしまったと言われています。

 

【ゲームやアニメの話が大半を占めますが、最終的に問題はほとんど青と関係がなくなります。】

今、『ポケットモンスター』が熱いですね。去年の11月に『ダイヤモンド・パール』のリメイクである『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』が発売された際には、本元であるゲームフリークが制作するのではなく、あまり実績のない会社に外部委託されてしまい、前評判通りあまり芳しくない様相を呈していたように思えます(もちろんあくまで個人差なのですが)。

しかしゲームフリークが本腰を入れて先日1月28日に発売された『Pokémon LEGENDS アルセウス』は、シリーズ初のオープンワールドゲームという事情もありながら、ポケモンの野性的な生態に迫ったり、3Dマップでトレーナーであるプレイヤー自身も活発に活動できるなど、今までにないリアリティのある描写で、とてもいい意味での話題を呼んでいるように見受けられます。

そして、「新無印」と銘打たれているアニメ『ポケットモンスター』も好評放送中です。従来のシリーズのように一つの地方を回るのではなく、さまざまな地方を巡るのが今作のコンセプトであり、かつて登場したキャラクターも数多く登場することが特徴です。2022年2月25日には、ゲーム『ソード・シールド』に登場し人気を博したマリィがアニメに初登場するそうで、声優は小倉唯が務めるようですね。そういえば、このマリィはソーシャルゲームポケモンマスターズ』では田村ゆかりが声優を務めていたことでも話題となりました。

小倉唯田村ゆかり、この2人を並べたときに真っ先に思い出される他作品のアニメと言えば……多分、『変態王子と笑わない猫。』なのではないかと思います。メインヒロインの筒隠月子役を務めたのが小倉唯、その姉である筒隠つくし役を務めたのが田村ゆかりであり、何といっても同作のオープニングテーマ『Fantastic future』を田村が、エンディングテーマである『Baby Sweet Berry Love』を小倉が歌っているという点が印象的でしょう。

さて、ポケモンから始まって無理矢理話を横に逸らせてしまいましたが、ここで問題です。

変態王子と笑わない猫。』の作者であるさがら総が大の将棋好きであることから、同作のタイトルは彼のあだ名「振り穴王子」に由来しているという、2005年に早稲田大学入学と同時にプロデビューを飾ると、2018年には竜王戦羽生善治にフルセットの末勝利し、羽生が27年振りの無冠になる要因を作った棋士は誰でしょう?

 

SFとはいつの時代も定義が難しいものです。ここでいうSFとはサイエンス・フィクションもスペキュレイティブ・フィクションもサイ・ファイも全て包括したものを指しますが、いずれも境界が曖昧である以上無理に定義をする必要はないというのが現況でしょう。SFの系譜を受け継いでいるライトノベルが好例ですが、原義の括りからかけ離れている例も多く散見されますし、そもそも定義ができないものと捉える意見が多いようです。

しかし、いずれのSFにおいても世界観の構築は重要となります。ハイファンタジーでもローファンタジーでも、どのような舞台、環境、存在をベースにするかというのは大きな内容のウエイトを占めますが、中には既存のSF的世界観に囚われない特異なものも多くあります。中でも面白いかどうかはさておいて僕が衝撃を受けたのが、かつて紹介したかもしれない伊藤計劃の『セカイ、蛮族、ぼく』という短編。冒頭の一文を載せておきます。

「『遅刻遅刻遅刻ぅ~』と甲高い声で叫ぶその口で同時に食パンをくわえた器用な女の子が、勢い良く曲り角から飛び出してきてぼくに激しくぶつかって転倒したので犯した。」

読んでの通り、ベタベタなラブコメの冒頭かと思いきや最後の「犯した」で全てを無に帰しています。この後は「それはぼくが蛮族だからだ。」と続き、そして「どうして自分は"蛮族"なのだろう?」と自身に問うという、哲学的な内容となっています。この倒錯こそがSFなのかどうかは解りませんが、かような前衛的な世界観のものは特に短編に多い印象があります。

では、そんな「特殊な性質を持つ人間が主人公のSF」から問題。

【答えは漢字3文字】

SFにおけるニュー・ウェイブの書き手の一人にJ・G・バラードという作家がいます。彼はディストピアかつシュルレアリスム的な世界観の作風を得意としており、代表作である『クラッシュ』は、「あるもの」が"クラッシュ"されることに性的興奮を覚えるという人間が主人公となっているのですが、内容のあまりもの異質っぷりから出版を咎められたほどでした。では、その「あるもの」とは何のことでしょう?

<ヒント?>

バラード本人は、「『クラッシュ』を世界最初のテクノロジーに基づくポルノグラフィーだと考えたい」という意向でこの小説を発表したそうです。「テクノロジー」というワードがヒントになるかもしれません。

 

さて、冬季北京五輪が間近となってきました。しかし残念ながら僕はウィンタースポーツの造詣がさほどないので、2022年にもう一つあるスポーツフェスティバルについて触れようと思います。

そうです、11月21日から12月18日にかけてカタールで開催されるワールドカップですね。コロナ禍の中であることも予想され、中東という色々な意味で不安定な立地の中の開催となりますが、無事に遂行できることを祈っています。

さて、他の競技もそうである通り、サッカーは時代と共に戦法が移り変わっており、ワールドカップではそのさまを色濃く見ることができます。そのような中で、現在昔に比べて最も重要な位置づけをされるようになったポジションと言えばゴールキーパーではないでしょうか? GKというとあまりサッカーに造詣がない方からはシュートを止めることが役回りの大部分を占めると思われがちですが、現在ではペナルティエリアの外に出てボールをクリアしたり、攻撃の軸となる「ビルドアップ」をより効率よく行うために足元の技術が必要ともされており、

こうした性質を持つGKは時に「スイーパー=キーパー」と呼ばれています。スイーパーとは主にセンターバックカバーリングを行うポジションなのですが、実質的な運動量は少ないためこうしてGKが兼用するケースが増えたという訳ですね。

実はこのスイーパー=キーパーの役回りをしたGKは昔からいました。アルゼンチン史上最高のGKと名高いアマデオ・カリーソ、「トータル・フットボール」時代のオランダのGKヤン・ヨングブルート、当時史上最強と言われたハンガリーの「マジック・マジャール」の守護神グロシチ・ジュラなどが代表的でしょうか。しかし近代的な戦法という点においてこのスイーパー=キーパーの役割を明確化したのは、現在でもバイエルン・ミュンヘンゴールマウスを守るマヌエル・ノイアーと言っていいでしょう。2014年ブラジルワールドカップにてドイツは優勝を果たしましたが、その最大の立役者であり、同大会のMVPを受賞したのがノイアーだったのです。しばしばドイツ人GKは「ゲルマン魂」と呼ばれる強いリーダーシップを持つ存在としてチームのシンボルに上げられますが、彼もまたその系譜だったと言えましょう。

大変長くなってしまいましたが、申し訳ないことにここまでが前置きです。先程ノイアーのことを「ゲルマン魂を持ったチームのシンボル」と述べましたが、この括りにいるドイツ人GKとしては忘れてはならない存在がいます。

それはノイアーと同じくバイエルンゴールマウスに君臨し続けたオリバー・カーンです。最後尾から檄を飛ばしてチームを鼓舞するその姿は、チームメイトのメーメット・ショルからも「この世で一番怖いものは戦争とカーン」と言われるなど敵味方問わず恐れられたのですが、その実力は疑う余地はなく、現在ドイツで最も多くのタイトルを獲得した選手だとされており、引退後もなおドイツ社会に発言権を持つほどのカリスマ性を発揮しています。 ちなみに先程触れたようにノイアーは2014年ブラジルワールドカップでMVPを受賞しているのですが、カーンは準優勝ながら2002年日韓ワールドカップでMVPを受賞しており、これはゴールキーパーとしてはワールドカップ史上初のMVPとなっています。

では、ここで問題。

名実ともに当時史上最高格のGKであったカーンは、2002-2003年にかけてブンデスリーガの最多無失点記録を継続中でした。しかし迎えた2003年02月10日のハンブルガーSV戦、ついに「ある選手」にゴールを決められ記録が途切れてしまいます。実はその「ある選手」とは日本人なのですが、誰でしょう?

<ヒントと余談>

この選手はその後再びJリーグに戻り、2011-12年には清水エスパルスでプレーをしました。微妙に時期はずれているのですが、この頃の清水は彼に加えて藤本淳吾エディ・ボスナー岡崎慎司小野伸二など、見ていて面白い選手がとても多かったですね。

 

①綱引き

②英語

瀉血

Duca(デュッカ)

自由の女神像

⑥熊の掌

⑦湯たんぽ(トタン製のもの)

⑧ひしゃく

⑨アン・オブ・クレーブス(Anne of Cleves)

広瀬章人(ひろせ・あきひと)

⑪自動車

高原直泰(たかはら・なおひろ)